第63回 ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞受賞!
その人は森で木を伐り、自分の家を建て直した。
岩手県陸前高田市在住、佐藤直志 77歳の震災後を描いた愛と勇気のドキュメンタリー!
解説
家が流されたらまた建てればいい
大昔から人はそうやってこの土地で生きてきた
本作は、中国残留日本兵の悲劇を描いた傑作ドキュメンタリー『蟻の兵隊』が異例のロングラン・ヒットを記録した池谷薫監督の最新作。震災からひと月後に被災地を訪れた撮影チームは、そこで一人の老人と運命的な出会いを果たす。佐藤直志 77歳。岩手県陸前高田市で農林業を営み、仲間から“親分”と慕われている。彼の家は1000年に1度の大津波で壊され、消防団員の息子は波にのまれた。生きがいを失った男に何ができるのか? 直志はひとつの決断をくだす。元の場所に家を建て直そうというのだ。自分はきこりだ。山に入って木を伐ればいい。友人から田んぼを借り、田植えもしよう。仮設住宅には何があってもいかない―。土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末を想う彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。
復興への夢を語る彼の姿に魅せられた池谷は、前作に引きつづき孤軍奮闘する“ガンコ老人”を追うことを決意。寄り添うように撮影を重ね、困難に屈しない“日本人の底力”を描き出すことに成功した。撮影期間1年6カ月。東京~陸前高田往復の車の走行距離は5万キロに達した。頑強な肉体と茶目っ気たっぷりのユーモア。枯れた中にも残り香のように漂う男の色気。観るものをとりこにする主人公の姿は、戦争や災害から立ち直ってきた”日本人”とは何なのか、生きることとはどういうことなのか、静かに、そして力強く語りかけてくる。
ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、香港国際映画祭グランプリ、文化庁映画賞文化記録映画大賞受賞!
セールス・ポイント
・生きるとは何か―震災映画の枠を超え、老人力全開のガンコ親父が繰り広げる涙と笑いのヒューマン・ドキュメンタリー!
・大ヒット作『蟻の兵隊』の池谷薫監督最新作!
・世界が、そして日本が認めた感動作!国内外の映画祭で受賞多数!!
◆第63回 ベルリン国際映画祭 エキュメニカル賞特別賞受賞
◆第37回 香港国際映画祭 ファイヤーバード賞(グランプリ)受賞
◆平成25年度 文化庁映画賞 文化記録映画大賞受賞
◆第38回 日本カトリック映画賞受賞
“ふるさとを愛する豊かな心。それが主人公の力の源だ。”―ベルリン国際映画祭 評
作品情報
- キャスト
- 佐藤直志、菅野剛ほか
- スタッフ
- 監督:池谷薫『蟻の兵隊』『延安の娘』
プロデューサー:権洋子『蟻の兵隊』『延安の娘』
撮影:福居正治『蟻の兵隊』『延安の娘』
編集:田山晃一『蟻の兵隊』
音響構成:渡辺丈彦『ツヒノスミカ』『傍― 3月11日からの旅』
スチール:増池宏子
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