時代革命
カンヌ国際映画祭で勇名を馳せた衝撃作!
2019年、香港民主化デモの最前線に立った若者たち。その180日間の闘いを描いた、傑作ドキュメンタリー!
解説
牙をむき出しにした権力に、‟自由”は傷だらけになって立ち向かう。衝撃の158分――自由とアイデンティティーをめぐる、絶望と希望の物語!
2019年、香港で民主化を求める大規模なデモが起きた。飛び交う催涙弾、ゴム弾、火炎瓶……。この最前線に立った若者たちの姿を中心に、約180日間に及ぶ壮絶な‟闘い”を多面的に描いたのが『時代革命』である。カンヌ国際映画祭でのサプライズ上映で国際社会にインパクトを与えた衝撃作は、2022年8月から日本公開され、大きな話題を呼んだ。
デモの発端は、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案が立法会に提出されたことだった。映画は、デモ活動が活発化してゆく19年6月頃から、撮影が開始された。間もなく、デモの参加者は香港の人口の約3割となる200万人に膨れ上がり(※主宰側発表)、警察との衝突も徐々に激しさを増す。カメラは、中核となるリーダー不在で始まったデモが、SNSを媒介として統制され、次第に大きなうねりとなっていく様や、青年が警官に銃撃される姿をとらえたショッキングなシーンを記録していく。そして、映画の終盤では香港理工大学でのデモ隊の敗北が、重苦しく描かれる。
本作は、香港の自由と民主主義を守るため、抗争の最前線に立った若者たちの180日間の闘いを記録した、傑作ドキュメンタリーである。
香港を知るための基礎知識
【一国二制度】1997年に香港が英国から中国へと返還される際、50年間は資本主義を採用し、社会主義の中国と異なる制度を維持することが約束された。外交と国防を除き、‟高度な自治”が認められている。香港の憲法にあたる基本法には、中国本土では制約されている言論・報道・出版の自由、集会やデモの自由、信仰の自由などが明記されている。
【「逃亡犯条例」改定問題】2019年、香港が中国本土など犯罪容疑者の引き渡し協定を結んでいない国・地域への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改定をめぐり、1997年以降最大規模の抗議運動が行われた。改定が行われれば、例えば中国共産党政府に反対する香港人を、何らかの容疑で地元警察が拘束し、本土に送ることが可能になる。
【香港国家安全維持法】2020年6月30日、香港での国家分裂や政権転覆などを取り締まるため、同法が公布、施行された。民主活動家の他、日刊紙「リンゴ日報」の編集幹部など、1年間で約110人が逮捕された。政権転覆はじめ犯罪規定は曖昧だが、最高刑は終身刑と重く、容疑者の国籍や犯罪を行った場所にかかわらず適用される。
セールス・ポイント
▶自由と民主主義のため、抗争の最前線に立った香港の若者たち――その闘いを記録した壮絶なドキュメンタリー!!
▶香港をめぐる傑作ドキュメンタリー3作品連続リリース!!
『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』3/24(金)発売
『Blue Island 憂鬱之島』発売日未定
▶第74回 カンヌ国際映画祭 特別上映
▶第58回 金馬奨 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
▶2021 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀映画賞受賞
▶第22回 東京フィルメックス 特別上映
▶2022 FIPADOC インパクトドキュメンタリー賞受賞
コメント
▶時代は私たちを選びませんでした。しかし、私たちは時代を変えることを選んだのです。――キウィ・チョウ[本作監督]
作品情報
- 原題
- 時代革命 Revolution of Our Times
- 製作年・国
- 2021年/香港
- ジャンル
- ドキュメンタリー
- 権利元
- (C)Haven Productions Ltd.
- スタッフ
- 出演:グウィネス・ホー(何桂藍)、ベニー・タイ(戴耀廷)
監督:キウィ・チョウ(周冠威)『夢の向こうに』
撮影:アキオ・キノシタ
音楽:ギル・タルミ『すべてをかけて:民主主義を守る戦い』
編集:WBDO
関連情報
- カテゴリー
- タグ
-