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華のスミカ

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中国と台湾、“二つの中国”の間で揺れた横浜中華街の歴史とは。
“偶然の必然”とも言える出会い――横浜中華街に僕は導かれた。中国語を話せない華僑四世が自身のルーツを辿る物語!

解説

中国語を話せない華僑四世が自身のルーツと、横浜中華街の歴史を辿る! 門真国際映画祭2021 ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞&JFF Plus 2021“世界の映画人7人が選ぶ、2021を象徴する日本映画”に輝いた会心のドキュメンタリー!!
横浜中華街には日本で最大規模の中国人コミュニティーがある。その歴史は約160年前まで遡り、彼らは団結することで中華街を発展させ、日本社会に独自の地位を築いた。しかし、その道のりは平坦なものではなかった。1952年、横浜中華学校で毛沢東を支持する教育が行われているとして、教師が学校から追放されるという事件が起きた。この「学校事件」の結果、横浜中華街の学校と華僑総会は、大陸系と台湾系に分裂。長きにわたり、対立が続いた。日中台の政治に翻弄されてきた華僑の苦難と葛藤の歴史。そして、共生の時代を歩む現在――。映画は、観光地としての横浜中華街とは違った、知られざる一面に光を当てていく。
15歳の時に父・学文が中国人だと初めて知った華僑四世の監督・林隆太。しかし、中国嫌いだった隆太は、家族の中の“中国”を避けるように生きてきた。それから10年以上経ったある日、隆太は1枚の写真と出会う。“台湾解放”というスローガンを叫び、横浜中華街を練り歩く紅衛兵――そこには、若かりし頃の学文の姿があった。日本人として育った隆太には、同じ日本で暮らす中国人同士が、なぜ対立するのか理解できなかった。「台湾は中国の一部。毛沢東は親父のようなもん」と言う学文。中国籍のまま晩年を迎え、認知症になった祖母・愛玉。ずっと避けてきた家族の過去に触れたことをきっかけに、隆太は家族が過ごした横浜中華街と向き合う決心をする。中国、そして華僑のことを何も知らない華僑四世の隆太は、家族と語り、父の友人知人に出会いながら、時代に翻弄された華僑の人生と複雑な想いに気づいてゆく。

林隆太監督の言葉

この映画は華僑の近現代における生活史でもあります。映画に出てくる方の多くは、日本で生まれた中国人です。安寧の地を求めて日本へやってきた華僑一世でしたが、二世や三世も常にどこか不安を抱えて暮らしてきました。出会った華僑の方々の中には、文化大革命中や日中国交正常化後に祖国に希望を抱き、中国に帰国したもののスパイ扱いされた人もいます。今、横浜の華僑社会は大陸派と台湾派が歩み寄り、共存の時代を築こうとしています。二つの中華学校には子供たちの無邪気な笑顔があります。この作品には、同じ日本で暮らす住人として、華僑への理解と認識に繋がってほしいという私の想いが込められています。

セールス・ポイント

▶中国語を話せない華僑四世が自身のルーツと華僑たちの暮らし、そして横浜中華街160余年の歴史を辿る、会心のドキュメンタリー!!
▶映画祭受賞&参加履歴
門真国際映画祭2021 ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞
JFF Plus 2021“世界の映画人7人が選ぶ、2021を象徴する日本映画”
第12回 DMZ国際ドキュメンタリー映画祭グローバルビジョン招待作品
第35回 高崎映画祭 邦画セレクション招待作品
第10回 ディアスポラ映画祭 招待作品

コメント

▶国家という「大きな主語」から零れ落ちがちな、一人ひとりの生きた声が、この映画から聞こえてくる。――安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
▶二つに分かれた枝をたどって「華」の根に還る旅路がもたらす光は、過去を照らすだけでなく未来への道標でもある。――温又柔(作家)

作品情報

製作年・国
2020年・日本
ジャンル
ドキュメンタリー
権利元
(C)記録映画「華僑」製作委員会
スタッフ
監督・企画:林隆太/プロデューサー・撮影・編集:直井佑樹/録音:公文辰也/整音:粕谷謙一
登場人物:林愛玉(リン・アイユ)、林学文(リン・シュエウェン)、李学銀(リ・シュエイン)、費龍禄(フェイ・ロンルゥ)、魏倫慶(ウェイ・ルンチン)、潘宏生(パン・ホンシェン)、王節子(ワン・ジエツ)

関連情報

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セル情報

発売日
2022年8月26日(金)

品番・価格
DVD:MX-703S ¥4,400(税込)

規格
カラー/16:9 LB/片面1層/本編 98分+特典15分/字幕:1.日本語字幕/音声:1.オリジナル日本語・英語・中国語〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉
特典映像:監督インタビュー、劇場予告編|封入特典:解説書

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