平成27年(2015年)、開創1200年を迎える高野山。
金剛峯寺第412世座主、松長有慶猊下自らが語る高野山の歴史と空海の思想。
解説
平成27(2015)年、真言宗の聖地である高野山は、開創から1200年を迎える。その記念すべき年に先駆けて、本作では、高野山真言宗総本山金剛峯寺全面協力の下、一大宗教都市・高野山でハイビジョン撮影を敢行。世界文化遺産にも登録されている高野山の美しい風景に加えて、高野山真言宗 金剛峯寺第412世座主(ざす)である松長有慶猊下(げいか)が「高野山の歴史」と「空海の思想」について語るインタビューも収録された珠玉のドキュメンタリーが完成した。
真言宗は空海(弘法大師)によって開かれた仏教の宗派。その起源は高野山が開創された弘仁7年(816年)に遡る。遣唐使の留学僧として唐に渡った空海は、当時の都であった長安の青龍寺で恵果和尚に師事。そこで学んだ密教が真言宗の教えの基盤となった。帰国の後、空海は真言密教の根本道場として高野山を開創する。現在、真言宗には主だったものだけでも18種類の宗派が存在するが、金剛峯寺を総本山とする高野山真言宗は、高野山奥之院・弘法大師御廟を信仰の源泉とし、壇場伽藍を修学の場所として、真言密教の教えと伝統を今日に伝えている。
本作には、その高野山真言宗の管長であり、金剛峯寺の座主でもある松長有慶猊下が、空海の思想の真髄を、まるで私たちに話しかけるような平易な言葉で語る様子もたっぷりと収められている。座主猊下の言葉に耳を傾けるうち、1200年もの長きに渡り人々を導いてきた空海の教えが、未曽有の震災と原発事故を経験し、困難な時代を生きる私たちの道を照らす光明のように感じられることだろう。
映画撮影用のカメラを使って鮮明に記録された高野山の美しい自然を堪能し、尊い教えに心が澄み渡る“癒やしと祈りのDVD”。
松長有慶(まつなが ゆうけい)プロフィール
昭和4(1929)年、和歌山県高野山に生まれる。高野山大学密教学科卒。東北大学大学院 文学研究科 印度学仏教史学科博士課程修了。文学博士。高野山大学、高野山専修学院院長を歴任し、平成18年、総本山金剛峯寺第412世座主・高野山真言宗管長に就任。平成20年~22年までは、全日本仏教会会長を兼任した。主な著書に「密教―インドから日本への伝承」「理趣経」「大宇宙に生きる 空海」(ともに中公文庫)、「密教」(岩波新書)、「こだわらない」(PHP研究所)等がある。
セールスポイント
・高野山真言宗 総本山金剛峯寺全面協力!
開創1200年という記念すべき時を迎える高野山の今を、映画用ハイビジョ ンで撮影!!
・東日本大震災を経て、再び見直されている空海の教え。
その真髄を金剛峯寺第412世座主松長有慶猊下が語る、貴重なインタビュー・ドキュメンタリー!
・全2巻、世界文化遺産 高野山-。その精神と魅力に迫る決定版DVD!!
・2015年“高野山開創1200年記念大法会”開催!
メディアが注目する記念イヤーに先駆けた貴重映像!!
作品情報
- スタッフ
- 出演:松長有慶
語り:うすい たかやす
企画:菊池笛人
プロデューサー:小関智和、原和政
撮影:中村夏葉
音楽:玉井実
制作:ピーファクトリー、Umbrella
演出・脚本・構成:井上春生
協力:高野山真言宗 総本山金剛峯寺/財団法人 高野山文化財保存会 高野山霊宝館/わかやまフィルム・コミッション/高野山宿坊組合 高野山観光協会/高野山 普賢院