Blue Island 憂鬱之島
激動の三時代を生きた、実在する三人の視点が絡み合う。
それぞれが求めた“香港人”としてのアイデンティティ。
解説
‟香港人”としてのアイデンティティを求め続けた激動の記録! 香港と日本の共同製作により完成を迎えた傑作ドキュメンタリー!!
すべては、彼らが世界と向き合おうとした時期に起きた出来事だった。ある者は文化大革命が起こるくらいならと、香港との間に横たわる海峡を泳いで渡ることを選んだ。ある者は学生たちによる自由の要求を支持し、天安門広場へと向かったが、戦車と銃弾によって夢と肉体が削ぎ落とされる光景を目撃することに。ある者は理想の香港を作るため暴動の渦中へ。それぞれの世代の葛藤から、未曽有の危機に直面している香港の人々は、何を受け止め、どのような答えを導き出すのか。
2014年、香港の若者たちが未来のために立ち上がった“雨傘運動”の79日間を描いた『乱世備忘 僕らの雨傘運動』でチャン・ジーウン監督は、「20年後に信念を失っているのが怖いか?」と問いかけた。それは監督自身への問いかけでもあったが、運動直後のやる瀬ない思いが憂鬱さとなって島を覆い、想像を超える急激な変化の中で、20年を待つまでもなく、チャン監督は自らその問いに答える必要に迫られることとなった。“文化大革命”“六七暴動”“天安門事件”――世界を震撼させた事件に遭遇し、激動の歴史を乗り越えてきた記憶。そして現代、香港の自由が急速に縮小してゆくなかで、時代を超えて自由を守るために闘う市民たち。本作は、そんな彼らの姿を、ドキュメンタリーとフィクションを駆使して鮮明に描き切る。
監督プロフィール
チャン・ジーウン(陳梓桓):香港を拠点に活動する映画監督・脚本家。1987年に香港で生まれ、長編ドキュメンタリー第1作『乱世備忘 僕らの雨傘運動』(2016)は、2014年に起きた大規模な市民占領運動「雨傘運動」を検証した映画である。この作品は香港と中国本土の不安定な関係性を探ったドキュメンタリーであり、山形国際ドキュメンタリー映画祭で小川紳介賞を受賞し、台北金馬奨で最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた。初期の短編映画『The Aqueous Truth』(2013)と『BeingRain:Representation and Will』(2015)は、いずれも香港の政治状況をテーマに、計画的なプロットとモキュメンタリー方式で切り込んだ作品である。『Blue Island 憂鬱之島』は2作目の長編映画となる。
セールス・ポイント
●自由を、そして‟香港人”としてのアイデンティティを
求め続けた人々が辿った激動の記録!
『乱世備忘』の監督が放つ入魂のドキュメンタリー!!
●香港をめぐる傑作ドキュメンタリー3作品連続リリース!!
『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』3/24(金)発売
『時代革命』4/28(金)発売
作品情報
- 原題
- 憂鬱之島 Blue Island
- 製作年・国
- 2022年・香港/日本
- ジャンル
- ドキュメンタリー
- 権利元
- (C)2022 Blue Island project
- スタッフ
- 監督・編集:チャン・ジーウン(陳梓桓)
撮影:ヤッルイ・シートォウ(司徒一雷)
音楽:ジャックラム・ホー(何子洋)、ガーション・ウォン(王嘉淳)
美術:ロッイー・チョイ(徐樂怡)
関連情報
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